担当:公共交通トリセツ編集会議
はじめに
いつも「公共交通トリセツ」をご覧いただき、ありがとうございます。
2020年の開設から5年、おかげさまで累計125万ページビューを超え、記事数も200本を突破することができました。行政職員の方、交通事業者の方、コンサルタントの方、そして地域の公共交通に関心を持つ多くの皆様にご活用いただいていること、編集会議メンバー一同、大変嬉しく思っております。まさか5年間も継続するとは思っていませんでした。なぜ継続できたのかは編集会議メンバーによって異なるとは思いますが、公共交通や交通政策について、たくさんの「不思議」があるので、その不思議をきちんと理解したいと考えることで記事ができてきたような面が少なくないと思います。
「公共交通トリセツ」では、地域公共交通に関する基礎知識から実践的なノウハウまで、幅広いテーマを扱っています。法制度の解説、調査手法、計画の作り方、多様な交通モードの紹介、利用促進の取り組み、ICT活用法など、公共交通に携わる実務者や、初めて交通担当となり「何がわからないのかわからない」といった方にも役立つ基礎的な情報を、わかりやすくお届けすることを心がけています。
今回は、この1年間で特に多くの方に読まれた人気記事TOP5を、簡単にご紹介します。
第1位:福祉有償運送とはなんですか?
移動に制約のある方々のための有償運送制度について解説した記事です。NPOやボランティア団体が運営主体となり、通常のタクシーやバスでは移動が難しい高齢者や障害者の方々を運ぶ仕組みについて、その定義や要件、導入の流れなどを丁寧に説明しています。高齢化が進む中、地域での移動支援のあり方に関心が高まっていることがうかがえます。
第2位:今更聞けない!?移動手段ってどんな種類があるの?
路線バス、コミュニティバス、デマンド交通、タクシーなど、地域で利用できる移動手段の種類を網羅的に整理した記事です。それぞれの特徴や適した場面について解説しており、「まずは基本から」という方に最適な入門記事となっています。地域の実情に合わせて、どの交通手段を選択・組み合わせるべきかを考える際の参考になります。
第3位:GTFSってなんですか?
公共交通のデータフォーマットとして世界標準となっているGTFS(General Transit Feed Specification)について解説した記事です。時刻表や路線情報をデジタル化する際の共通規格で、Googleマップなどでのルート検索に欠かせない技術です。デジタル化やオープンデータの推進が進む中、実務者の間で注目度が高まっています。
第4位:どうしてバスの運転手が不足しているの?
深刻化するバス運転士不足の背景について、労働環境、賃金水準、労働時間の問題などの観点から解説した記事です。地域公共交通を維持していく上で避けて通れない課題として多くの方に関心を持たれており、現状の理解と対策を考える上での基礎知識を提供しています。
第5位:巷で話題の「ライドシェア」、実は2つの種類がある!?
メディアでも取り上げられることが多いライドシェアについて解説した記事です。それぞれの特徴や日本での導入状況、法的な位置づけなどをわかりやすく整理しております。アクセスの多さは、時事的な話題への関心の高さを反映しているものと思われます。
おわりに
これからも「毎月5のつく日」の更新を目標に、皆様のお役に立てる情報を発信していきます。既存記事の更新や充実も進めてまいりますので、ぜひ定期的にご覧いただければ幸いです。
また、外部執筆者も随時募集しておりますので、ご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。(編集会議メンバーから個別に依頼させていただくかも知れません。)
今後とも「公共交通トリセツ」をどうぞよろしくお願いいたします。